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●7月下旬、スイスのジュネーブに行ってきました。レマン湖という大きな湖の西の端に発達した商業都市です。すごい量の水が湖から川となって流れ出しています。それが透明で、澄み切っているのにびっくり●辞典で調べてみると、ここから流れ出したローヌ川は、フランス南東部を流れ、流域面積は約10万平方キロメートル、全長812km。マルセイユの西で地中海に注ぐということです●日本には「水に流す」という言葉のとおり、川に流してしまえば海まで運ばれ、すべてが浄化されるという考えがあります。しかし、川が国境をまたいでうねうね走っているヨーロッパでは、汚れた水を流せば国際問題になる。川の水を美しく保つためにさまざまな工夫が凝らされているのでしょう●ダイオキシン汚染などに対するヨーロッパ各国の迅速な対応に比べて、ひどくのんびりした感じのする日本のやり方は、そんな地理的・文化的な違いが根本にあるのかと考えさ